予測の価値

予測の価値

人はいつ予測を始めるのか

先手の予測

何事かが起きる前に予測をすること。
常に自分や周りで起きる出来事を感じ取って生きる人は先手の予測をする傾向が多いと言える。

後手の予測

何事かが起きた後に予測をすること。
周りのことに起きる出来事に関心が薄く感情の赴くままに生きている人は後手の予測をする傾向が多いと言える。

無手の予測

予測をしなくても予測ができていること。
体を動かすことや繰り返し日常で行う行動など無意識下でも予測が成立する状態。これは誰しもが出来ていると言える。

予測がもたらすもの

興味がある、不思議に思う、楽しみたい、怖い、気持ちがいい、生きたい、など強く心が動いた時に人は思考を多くまわす。感受性が豊かな人ほど様々な情報が多く入る傾向にあることから自然と予測するシーンも増える。
上手に生きる人とそうでない人の差は極論、この予測のタイミングと深さの差に尽きるのではないだろうか。予測に対して自分の行動を選択していくのは、自分の人生をコントロールしていると言える。

そして大事なのが予測の先である。ただ頭の中だけで予測するだけでは自分にも、まわりにも何も変化は生まない。予測した後にどうするかで、その予測の価値が変わってくる。なんてことはない、予測した後はただ行動するだけだ。答え合わせではないが、予測した過程と結果を知らなけば次への糧にもならないままである。
自分で選んだ行動はすべて自分の責任だと考えるべきだと思っている。思うような結果にならなかったとしたらそれは予測が足りなかっただけ。

予測→行動し過程を楽しむ→結果のすべてを受け入れる

自分の選択をより確かなものにしていくためにもこのような考え方が良いのではないだろうか。きっと人に責任を押し付ける人は減ると思う。

日常を支える無意識下の予測

日常には至る所で予測がなされている。それこそ無意識にしていることは多々あるだろう。「歩く」といったことなどその一例である。歩く行為に対してそこまで考えてすることではない。自然と足が前に出て進むことからわかるように頭を使ってはいない。だけれどもこれにも予測がなければ次の一歩は踏み外してしまうはずである。階段を上がるときにどのくらいの高さまで足を上げれば引っかからないか。どれくらいの距離を前に足を踏み出せば次の段にぶつからないか。どれくらいの力で踏み込めば自分の体をバランスよく引き上げることができるか。この一連の動作を瞬間的に経験から予測し上手に階段を上がることができている。ただこの動作にはそんなに考えて動いているわけではないと思う。

オートモードか、マニュアルモードか

無意識下の予測のオートモード

無意識下の予測は言い換えればオートモード状態だと言える。繰り返しやることで徐々に身にしみていき予測しなくても予測できるようになってしまう状態。1日のうちにこのオートモードは常に発動している。朝目覚めた瞬間から夜に寝るその瞬間まで、そのほとんどはオートモードではないだろうか。朝、学校や会社などへ行くための準備も決めた時間に合わせ支度を順番にこなしていき、自分が決めたやるべきことを一通り当たり前のように毎日毎日していると思う。排泄、手洗い、朝食、歯磨き、化粧、持ち物など準備、着替え、戸締り、通学・通勤。時間に間に合わせるには予測なしではできないことだが、大して考える必要もなく時間に間に合わせるための行動を予測をしている。

意思が宿る予測のマニュアルモード

オートモードとは反対にマニュアルモードの予測状態が存在する。これは、自分が体験してきていない出来事に対して事前に予測をする時の状態である。オートモードのように考えなしで対応できる事柄ではない時、過去の知識や自分が考えられる可能性の選択肢から次の行動を選び出している。考え抜いて次の行動を決めなければ自分の立場がいかようにでもなってしまうようなことは、何か新しいことを始める時、往々に出くわす。こういった状況は予測をマニュアルモードにしなければ自分が求める結果にはならないはずである。新しい商品の開発に取り組む時や、初めて会う人とコミュニケーションを取る時。ある程度高額な買い物の時など実際に使うシーンを思い浮かべたり、用途にあった機能を発揮してくれるか情報を収集したりすると思う。これは自分の頭をフルに使いマニュアルモード状態で予測をしていると言える。このマニュアルモードこそ日常に彩りを与え感覚を刺激する出来事となっていく。多すぎても大変だが少なすぎるのはちょっと寂しい。ちょうどよい塩梅でマニュアルモードを自ら発動できる日々を送りたい。

このことからわかるように人は一日中、常に予測しながら生活をしている生き物である。比率は人や置かれた状況によってオートモード、マニュアルモードの差は変わってくるが、どちらも予測をするという行いに違いはない。
自分がどんなことに予測をしているのか、オートモードとマニュアルモードのどちらを発動中なのかなど、一度意識をしてみると新しい発見があるかもしれない。

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